地雷クライアントと名指しされないために
企業であろうとフリーランサーであろうと、
他人に仕事を頼む際に最も求められる資源は「信用」です。
しかし、その信用を得られなくなる烙印が「地雷」という呼称でして、
ひとたび「地雷クライアント」と認定されれば、
フリーランサー間でその情報が伝達され、警戒されるようになってしまいます。
では、地雷と呼ばれない向き合い方とはどういったものかを、
クラウドソーシングを例に考えてみましょう。
クラウドソーシングは地雷が多い…というのが
フリーランスにおける通説なのですが、
そうした場所でこそ誠意のある対応を心がければ
良質なフリーランサーから一目置かれます。
▼仕事内容は具体的に
ランサーズでよく地雷とされるのは、依頼の内容が漠然としていることです。
例えば「企業ホームページを作って」とだけの依頼です。
ホームページを作るにはWebデザインやサーバーの取得や
SEO対策など多くの作業を必要としますよね。
その全てをフリーランサー1人が賄うことは不可能ですので、
企業委託にした方がいいでしょう。
やってほしい仕事はなるべく絞って提示しましょう。
フリーランサーは自己分析の出来ている人種なので、
「俺の得意分野だ!」と感じれば自動的に応じてくれます。
▼何でもタダと思わない
何をするにも費用は掛かります。
依頼する仕事の正しい相場を調べて報酬を設定しましょう。
なお、他のクライアントが提示する値段には妙に安いものや
高いものが混在しており参考になりません。
フリーランサーもまた、ランプの魔人が如く願った成果を
出してくれる訳ではありません。完成まで「仕事」をしていた訳ですから、
必ず労力は消費しているのです。
「あんたなら簡単でしょ!」なんて言い出した日には
「こいつ仕事舐めてんな」と思われて終いです。
やはりフリーランスにつきものな問題というのは
どこまで無料で仕事をしても良いか?だと思います。
誤解されがちなのは、気軽さゆえの軽視です。
そうではなく、“専門的なものには逆にお金がかかる”
といった意識も持ち合わせておいた方が良いでしょう。
“チェーン店よりも専門店のほうがお金がかかる”
そういったものと同じではないでしょうか。
▼相手も社会人と理解する
企業でないからと言ってラフな態度が許されるわけではありません。
相手は所属先こそありませんが、仕事を持つ社会人
ということに変わりはないのです。接待までする必要はありませんが、
ニートやフリーターと勘違いして尊大に振る舞っていては
誰も仕事しようと思いません。クラウドソーシングは基本チャットなのですが、
取引先とメールをするつもりで丁寧に会話を進めましょう。
どうにもフリーランサーの方が弱い立場となりがちです。
だからこそ、良好な関係を結ぶにはクライアント側の人間性が強く問われます。